Blue-T後援 演奏会のお知らせ 2022年12月22日(木)所沢ミューズ
ショパンの山本貴志さんより進藤美優さんに変更になり、世の中の状況により関係者だけの収録コンサートと色々と変更がありましたが、無事に終了いたしました。
音源、収録などを行いましたので、CDもしくはDVDなどにて皆様のお手元にお届け出来るようになります。詳細が分かり次第告知いたします。




・山本貴志 ショパンピアノコンチェルト1番の説明
・曲の解説2曲あるショパンのピアノ協奏曲はいずれも20歳の時に作曲されましたが、番号とは異なり第2番が先に、第1番が後に生み出されました。第1番をまず出版した理由について、第2番のオーケストラ総譜が一時見当たらなくなってしまったとも、華やかな第1番を先に世に問おうとしたとも言われていますが、その異なる曲想の2曲はいずれもピアノ協奏曲の最高傑作と評されています。第1番は、この作品を練習するために24ある練習曲を書いたと言われるほど独創的なテクニックに満ちた記念碑的な曲で、このコンチェルトを携えてショパンは祖国を離れるのです。第1楽章では、まずオーケストラのみの前奏が4分近く続き、既にこの部分で曲の主要な要素を紹介します。力のこもった出だしから想像もつかないほど気分が落ち込むと、満を持してピアノが登場し、同音を3回繰り返す力強い主題が始まります。その後は「ピアノの詩人」の面目躍如たる展開が待っています。涙がこぼれ落ちるような旋律は、やがて左手のしなやかな伴奏にのって美しく歌う第2主題へと昇華し、また技巧の限りを尽くす展開部では圧倒的なクライマックスへと突き進んでゆきます。当日ヨーロッパ音楽の中心地とは言えなかったポーランドの若者による作品とは到底思えず、そのあまりに並外れた創造性に彼の師・エルスネルの「驚くべき才能、音楽の天才」という言葉が思い出されます。常に弱音器を付けたオーケストラが優美な世界を醸し出す第2楽章にはロマンスという副題がついており、ショパンは「春の美しい夜に月光を浴びて瞑想するような・・・」と書き残しています。力強さを一切排除したこの曲は、彼の永遠の理想を具現化しているようです。そして切れ目なく続く最終楽章では、遂に協奏曲らしい楽しげで華やかなクラコヴィアク(ポーランドの都市・クラクフ発祥の民族舞曲)が流れ始めます。聴く人に幸せをもたらす一方、奏者には大胆さと繊細さの両方が求められます。途中顔を出すユニゾン(両手が同じ旋律を奏でること)のメロディーは東洋的で、このようなところにも日本でショパンが愛される理由があるのかもしれません。コーダでは目くるめく音の渦がピアノという楽器の無限の可能性を感じさせ、このかけがえのない傑作に堂々と幕を下ろします。
第1回サロンオーケストラジャパンの定期公演をBlue-Tが後援することになりました!
チケットをお求めいただき、ご来場くださいますようお待ちしております。


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